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 メルマガ♯がんばろう、日本!         ・13(01.06.27)
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▼index

 ■ 大衆から有権者への脱皮を促す活動家たち〜都議選から見えてくるもの
   □ 都議選の結果
   □「小泉旋風」?
   □ 「小泉がんばれ、自公を落とせ」で止めた足をどこに下ろさせるか?
   □それぞれに応じた国民主権への次の一歩を

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 ■ 大衆から有権者への脱皮を促す活動家たち
   〜都議選から見えてくるもの
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□ 都議選の結果

・投票率 50.08  97都議選40.80  00総選挙・小選挙区60.46

・党派別議席など
<政党>  <議席>(97年) <得票率>(00総選挙・比例/97都議選)  
 
自民     53(54)    36.0(19.5  30.8)
民主     22(12)    13.5(29.0  10.3.)
公明     23(24)    15.1(12.7  18.7)
共産     15(26)    15.6(14.3  21.3)
ネット    06(03)    


□「小泉旋風」?

熊    都議選は「いつになくつまらねぇ選挙だった」って、評判だ。だっ
     て投票したいと思う候補者がいねぇんだもん。小泉人気にあやかろ
     うとしている奴らがとても「改革」派とは思えねぇし、さりとて野
     党候補も、とても地に足がついているようにゃ見えねぇ。足がつい
     てるほうは、既得権にはまってるし。悩ましい選挙だったって、み
     んな言ってるぜ。
八    つまらねぇどころじゃない。去年の総選挙からこっち、長野から始
     まった「反自民」「反永田町」の有権者の流れを、東京で止めちま
     ったってことじゃねぇか。
熊    まずは投票率が問題だな。前回都議選にくらべて約10ポイント上が
     ったとは言うものの、前回は6時まで、おまけに今回はこれだけの
     「小泉フィーバー」にもかかわらず、この結果だ。総選挙との落差
     10ポイント、約100万人を動かせなかったということだ。
八    この部分は、総選挙では民主・自由を軸に投票した「改革期待」層
     だと見ていいはずだ。ここを動かすだけのタマと戦術がなかったっ
     てわけだよな。それはもう、にわかづくりのムード選挙でどうこう
     できるシロモノじゃねぇからな。それを「小泉旋風」のせいにしち
     ゃ、次はないと思いねぇ。
熊    「小泉効果」と大騒ぎするが、自民党にとってだって、総選挙の時
     の「逆風」が止まったという以上の意味はなかったってことは、議
     席からも得票率からも明らかだ。小泉人気を「永田町政治へのノー」

     として受け止めることができなかったら、次はひどい目にあうって
     ことは、都議選の結果に浮かれてる党本部のお歴々よりも、自民党
     都議のほうが体で分かってるのかもしれないな。

□ 「小泉がんばれ、自公を落とせ」で止めた足をどこに下ろさせるか?

ご隠居  こんどの都議選の結果は、なかなかよかったんじゃないかの。
八    そうですかぃ? あっしは東京の根なし草の「無党派」とやらのバ
     カさ加減にうんざりでさぁ。
ご隠居   それはそうじゃが、歴史の大きな変わり目の時に、大衆の熱狂とい
      うものは、ほとんどの場合、間違った判断をするものじゃ。問題
      はそのときに、どこまで悩んで、「大衆」から有権者・国民へと脱
      皮するかじゃ。これは実生活の政治経験から学ぶ以外には、アタ
      マで分かったつもりになれることではないからの。
      熊ですら「悩ましい選挙」だったと言うんじゃろ? もし総裁選
      で橋本になっていたら、深く考えずに「自民を落とせ」ですっき
      りしておったじゃろう。一連の県知事選挙はそのエネルギーでも
      これたんじゃ。ところが小泉になったおかげで、ホンモノとニセ
      モノを見分ける目が問われてきたというわけじゃ。そのためには、

      いろいろ悩まねばならん。
ノブ    たしかに今回、選挙の活動をやってみて、有権者が迷っているっ
      て強く感じましたよ。おそらく深いことを考えずに投票にいった
      人は、小泉を応援するっていうんで自民党に入れたと思う。でも
      自民党支持者でも、「このままでいいのか」って言う人もいたし、

      「族議員を落とさなければ、改革は進まない」ということに、お
      いらの友達はみんな反応しましたよ。
熊     そう言われてみりゃあ、小泉政権になってからは「反自民」の延
      長で改革ってわけにはいかなくなりましたよね。
ご隠居   もうひとつ、今回投票率を上乗せしたのは、深いことは考えてな
      いが小泉改革になんとなく期待するという層だ。ワイドショーや
      夕刊紙からの参加の元気派だな。ここを「大衆」にとどめるのか、

      それとも「有権者」へ脱皮させるのか、ここが勝負どころ、「小
      泉人気のさばきかた」(メルマガ12)というわけじゃ。
      例えば小泉応援サイトなんかでも、某派参院選候補の名前を挙
      げて、ゾンビ議員を落とそうなどとやっておるそうじゃよ。要す
      るに、有権者としての選択の目を問い鍛えていくような活動家が
      いれば、ええじゃないか運動には何の問題もない。
八     小泉・真紀子フィーバーがどうこうじゃなくて、有権者の各レベ
      ルに応じた組織方法・戦術が必要だってことですね。
ノブ    先輩がたは今回、電話での反応が変わってきたと言うんです。よ
      く聞いているって。なんていうか、どういうふうに決めたらいい
      のか、参考になる話なら聞かせてほしいって感じなんですね。
      感覚的に言うと、街頭で「小泉がんばれ、自公を落とせ」ってい
      うフレーズに反応して足を止める、振り返る。そして今上げた足
      を、次の一歩でどこに下ろそうか、一瞬考えている。そんな感じ
      だったんですよ。とくに終盤戦は。だから次の一歩をどう誘導す
      るか、上げた足を確実に下ろさせる働きかけをしろって指示がで
      て。
熊     そういや、「悩ましい」って言ってる連中には、「これで自公が
      勝って、参院選でも過半数ってことになれば、この先三年間は選
      挙はねえ。再び永田町の駆け引きになっちまう」ってのが、結構
      「決めゼリフ」になりやしたよ。
八     そうそう。有権者再編の力で政界大再編をやるシナリオなんて話
      にまで進んで、「わかった、回りのヤツにもそれを言おう」って。

ノブ    人によっては、こんなこともありました。誰にするか迷ってるっ
      て言うから、候補者の実際の活動を紹介して「こういう裏打ちが
      あるから信用できるヤツです」って言ったら、「そういえばこの
      間、演説でもそんなこと言ってたっけ」となって「わかった」っ
      て。
八     ある程度、地に足のついた活動をやってないと、イメージ選挙じ
      ゃそれは言えねぇもんな。
熊     それに、組織イメージや戦術を共有できる仲間だな。「戸田サロ
      ン」に来ていた地元の候補のところに、ちょいと手伝いにいった
      んだ。「電話かけはやらないんですか」って聞いたら「ぜひお願
      いします」って言われちまって、「じゃ、候補者の政策や訴えの
      ポイントは何ですか」って聞いたら、「電話でそんなことまで話
      すんですか」って言うじゃないか。「あったりめぇよ」って、こ
      っちで始めたんだ。そうしたら事務所の人たちもなんとなく呼吸
      がわかったらしくて、次の日からは人手を出してやり始めたよ。
      機械的にセールストークやったっておもしろくもなんともねえや。

      そうやって、候補者の思いを共有できるように計らっていく、そ
      ういう事務所回しができる人間が数人いるだけで、ずいぶん違う
      はずだと思うね。

□それぞれに応じた国民主権への次の一歩を

ご隠居  「小泉がんばれ、自公を落とせ」で足を止めさせた後に、何をどこ 
   
     まで訴えられるか。有権者の第一期生の悩みかた、大衆として参入
     してくる部分の悩みかた、自民党支持層の悩みかた(医師会などで
     も、「政治資金天引き」はおかしいと脱退の動きがあるし、特定郵
     便局とて「親方日の丸」では生き残れないという意識はかなりある
     /時代の流れに反応できる・生き残りのエネルギーがあるところか
     ら、総裁選のエネルギーは生まれた。民主党の代表選であれだけの
     エネルギーは可能か?)それぞれに応じて、国民主権を一歩前にす
     すめるための工作ができるのが、ホンモノの活動家ということじゃ。

ノブ   風を読むなんて軽薄なことじゃなしに、さまざまな有権者の動向を
     とらえ、それを常に一歩前にもっていくように、くりかえしやって
     少しずつ蓄積していく。これっきゃないってことなんですよね。
八    それって本当は政党の活動ですよね。
ご隠居  そうじゃ。しかし既存の「政党」は、有権者の動向をどこまで追える
     かというレベル。国民主権を追認できないものは去れ、というのが
     小泉政権の誕生。追認がポピュリズムとなるのか、有権者の主体を
     問うほうへいくのか、これが「小泉・真紀子人気のさばきかた」で
     問われているというわけじゃ。有権者の各レベルがそれぞれ、主権
     者としての自覚を一歩深める・他人にもそのことを働きかけるとい
     うふうに一皮ずつむけていく、その相互連鎖の渦に、既存の政党も
     巻き込もうということじゃ。
熊    参院選はその幕開け。ということはやっぱり自公過半数割れじゃな
     いと。自公過半数割れで衆院解散・総選挙に追い込んでいくのと、
     自公過半数確保で小泉が足をひっぱられた挙句伝家の宝刀を抜くっ
     ていうのとでは、有権者再編という意味でだいぶ違うもんな。
八    やっぱり投票率は六割でないとダメでしょうね。五割じゃあ、「小
     泉純一郎」「田中真紀子」っていう票がまたゾロゾロでてくるって
     ことになっちゃう。そこはやっぱり、「族議員を落とせ」「真の敵
     を葬れ」ということを、きっちりいれていかなくちゃなんねぇわけ
     だ。
ノブ   予算配分なんかの話に入ると、今はなりをひそめている族議員の抵
     抗もはっきりしてくるし。そういう話と、改革の手順や全体像がは
     っきりしない・スローガンだけになってるっていうことも、具体的
     になってくるだろうし。
熊    ある程度意識のある改革期待層には、大衆の憤懣に乗っかるのでは
     なく、改革の手順やパッケージをきちんと議論していく忍耐と、ワ
     イドショーの元気派に上手に「次の一歩」を示す統治の胆力をどう
     身につけるかが問われるわけだ。
     それが欠けたままだと、「自分の改革の期待にフィットする候補が
     いない」ってことで、有権者再編の肝心な勝負の時につかいものに
     ならないってことになっちまう。
ノブ   アタマでは全部「分かる」くせに、じつはなーんにも分かってない
     ってシロモノですね。いわゆる山の手ってところは、今回投票率が
     低かったが、ワイドショーを冷笑すればそれが教養だと勘違いされ
     ちゃ困るんですよね。
八    それと「無党派」ってのにも、そろそろ示しをつけなきゃなるめぇ?
 
     政界大再編へ、とば口を開けるかどうかってときに、有権者への脱
     皮を「アンチ」に途中下車させる罪は軽くないぜ。生活からの参加、

     ワイドショーからの参加にゃ何の問題もない。しかしそれに乗っか 
 
     ることが「政治」だと思ってると、とんでもないことになる。そこ
     をしっかり見定める目をもつってことも大切だ。
ご隠居  その意味では、ネットの6議席には注目する必要があるじゃろな。
     構造改革は生活破壊、というのには組みしない「生活派」が改革の
     主体性をどう持つか。学校での事件や治安の悪化などということに
     も敏感な層じゃから、ぶらさがりとは違う意味での「安心」や「公
     正」の社会的主張にどうつなげるか。その過程では必ず、シングル
     イシューからの参加につきまとう狭さ━異なる意見や利害とのコミ
     ュニケーション能力の狭さ━からの脱皮も問われる。いわゆる「風」

     だ「無党派」だとなんの苦労も戦いもせずにたむろしているような
     連中との分岐もはっきりしてくるわな。
熊    せっかく悩み始めたんだ。それぞれのレベルで、有権者への脱皮・
     国民主権の「次の一歩」を踏み出せってことだな。
ご隠居  政治のワイドショー化、イメージ選挙というものも、行き着くとこ
     ろまで行くじゃろう。それを冷笑して理性ぶるものは、評論家であ
     っても政治家ではない。国民の一人として、大衆から有権者への脱
     皮を説く、そのことを「選挙権の行使」として行うものと「被選挙権」

     の側で行うものと。その働きかけ・工作ができる活動家をどれだけ
     生み出せるかということじゃ。
八    この前のお侍さんの話(メルマガ12)も、そういうところから改め
     て考えてみやす。
熊    江戸の借りは、参院選での自公過半数割れで、きっちり返そうぜ。


《ご隠居さんのひとりごと》
 小泉人気のおかげで、9割の国民が政治になんらかの関心をもつようになっ
た。しかも「改革断行」とな。改革に反対するなら別じゃが、そうでないならこ
の9割を、それぞれのレベルに応じて有権者として一歩前に踏み出させる、改革
の支持基盤へと構造的に固める組織戦術を持たねばならぬ。その戦術・方法論、
それを実践する人(活動家)を持たない「改革政党」とはなんじゃろか? 
政権交代の基盤整備、言い換えれば国民主権を不断に発展させる方法論の多様性
を持たなければ、「政策」の作文をどんなに各論まで詰めても、その実現は永田
町の椅子とりゲームの力学に委ねるということになる。これでは、「政局」がつ
ねに政権党の動向待ちとなるのも当然だわな。
 ここらあたりも、参院選の後からはそろそろ天中殺かのう、ホッホッホゥ。

《労働・仕事・活動》
 全体主義批判を通じて「自由」を根底的に問いなおしたハンナ・アレントは、
『人間の条件』で、人間生活のありかたを「労働」「仕事」「活動」に分けた。
それを援用させていただけば、食うための「労働」、なんらかの社会的役割とし
て説明できる「仕事」、そして公的なもの・パブリックにかかわる「活動」とい
うことが言えるのではないか。
 社会的な仕事にもかかわらず「生活のためのオシゴト」としかいえない世界に
は、市民社会は形成されない。労働における生きるための戦い・仕事を通じた社
会的責任の自覚があって始めて、公的な責任意識・活動の世界が可能になる。こ
れが、本来の意味での市民社会(当然、政権交代の基盤)、そこに立脚した政党
活動であるはず。その日本における型をつくりださなければならない。


《7月講演会にかえて》
 戸田サロン「都議選をいかに総括し、参院選にどう臨むか」
7月13日(金) 午後6時30分より
民主統一同盟東京事務所(JR・地下鉄「市ヶ谷」徒歩5分)
※都議選は参院選の前哨戦。ここから参院選、さらに参院選後の政治をどう展望
するか、大いに語り合いたいと思います。
会費・2000円(軽食と飲み物を用意します)
 
《「囲む会」など》
牽牛倶楽部   7月 7日 13:30〜 民主統一同盟東京事務所
国民協議会例会 7月 8日 10:00〜 民主統一同盟東京事務所
囲む会(東京) 7月28日 17:00〜 民主統一同盟東京事務所
※オブザーバー参加、歓迎します。

■「がんばろう、日本!」国民協議会 全国大会
  平成の草莽崛起を
 〜政権交代可能な政党政治の基盤整備をおしすすめよう〜
 □シンポジウム□
 ・9月23日(日) 午後1時から6時(開場 12時30分)
 ・砂防会館(シェーンバッハサボー)
 ・基調講演  戸田政康 
 ・パネルディスカッション1:国会議員
  「政権交代可能な政党政治と国民主権の発展をめざして」
 ・パネルディスカッション2:自治体首長
  「国民主権の発展と市民自治の深化」
□懇親会□
 ・9月23日(日) 午後6時30分から(シンポジウム終了後)
 ・砂防会館(シェーンバッハサボー)


◇◆メールマガジンの配布先を募集しています◇◆
お申込みは、http://www.ganbarou-nippon.ne.jp より




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民主統一同盟 http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
石津美知子 Email:ishizu@ganbarou-nippon.ne.jp
TEL:03-5215-1330 FAX:03-5215-1333
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